たけのこを調理する前には「アク抜き」が必要といわれています。
ただ、このアク抜きにすこし手間がかかる印象がありますよね。
めんどくさいんだよね…アク抜きしなきゃだめかな?
そこでこの記事では、
についてご紹介します!
たけのこのアク抜きをしないとどうなる?

たけのこをアク抜きしないと、味や体調にどのような影響があるのでしょうか?
たけのこをアク抜きしないで食べた場合、アクの成分の影響でえぐみを感じます。
たくさん食べた場合には、えぐみがまとわりつくような不快感が数時間続いてしまうこともあります。
このようにアクは、味覚に不快感を与えますが、体調に与える影響はそれほど心配いりません。
たけのこのアクの成分は尿路結石の原因になりますが、1食分のたけのこに含まれる量はそこまで多くないのです。
毎日大量に食べるのでもない限り、心配しなくても大丈夫!
もし心配な場合は、カルシウムと一緒に摂取することで、アクの成分の吸収を抑えることができます。
そもそも、たけのこに含まれるアクの成分とは何でしょうか?
たけのこのアクの成分は、「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」です。
どちらの成分も、とげとげの結晶構造をしていて、このとげとげが口の中に刺さることによって、えぐみを感じさせます。
このアクの成分は、収穫後時間がたつにつれて、たけのこの酵素反応によって増えていきます。
ですので、たけのこを買ってきたら、早めにアク抜きをすることが肝心です。
ただし、収穫後すぐのたけのこであれば、アク抜きしないで食べることもできます。
アク抜きしないで食べられる新鮮なたけのこの基準は、
- その日に収穫されたもの
- 先端が黄色いもの(日を浴びて緑色になっていないもの)
- 切り口が白くみずみずしいもの
- 根元のいぼの色が薄く明るい赤色のもの、もしくは白いもの
アク抜きしないで皮ごと焼くと、たけのこの香りが立っておいしくいただけます。
たけのこの簡単アク抜き|米のとぎ汁を使う方法

米のとぎ汁を使ってたけのこのアク抜きする方法を紹介します。
- 外側の皮を2、3枚むきます。
- たけのこの根元に硬い部分がある場合は切り落とします。
- たけのこの身を切らないように、穂先を斜めに切り落とします。
- 斜めに切り落とした部分に縦に3cmほど切り込みを入れ、火の通りをよくします。
大きな鍋にたけのこを入れ、たけのこがかぶるくらいの米のとぎ汁を加えます。
(米のとぎ汁が足りない場合は、水と生米を加えてください)
たけのこが浮かないように皿などで落し蓋をします。
強火にかけ沸騰したら、弱火にして約1時間茹でます。
たけのこの根元に竹串がスッと入るようになったら、火を止めます。
竹串が入れば、40分程度で火を止めても大丈夫です
そのまま冷めるまで放置します。(4時間~半日ほど)
これでアク抜きは完了です!
ウチ無洗米だから、米のとぎ汁がないよ!
という方は、次にご紹介する方法を使ってみてください。
たけのこのアク抜き|米のとぎ汁がない場合

米のとぎ汁がないときの他の簡単な方法はこちら。
- 生米を使う方法
- 重曹を使う方法
- 大根おろしを使う方法
ひとつずつ紹介していきます。
たけのこの簡単アク抜き①:生米を使う方法

米のとぎ汁の代わりに、水と生米を半カップ加えて、米のとぎ汁のときと同様にアク抜きします。
お米や食べ物使うのもったいないな〜って人は、重曹がいいかも!
たけのこの簡単アク抜き②:重曹を使う方法
- 米のとぎ汁の代わりに、水1Lに対して重曹小さじ1を加える
- 茹で時間を30分程度にして米のとぎ汁のときと同様にアク抜きする
茹で時間が短く時短になりますね!
重曹を使った場合は、米ぬかや米のとぎ汁・生米を使った場合と比較して、色味が黄色くなります。
また風味も少し抜けてしまうため、風味や見た目を重視したい場合は、米ぬかや米のとぎ汁・生米を使ったアク抜き方法を試してくださいね。
たけのこの簡単アク抜き③:大根おろしを使う方法
- 大根おろしのおろし汁300mLと水300mLを合わせる
- 6g(おろし汁と水の1%)の塩を加える
- たけのこを半分か4つに切り、2時間程度つけ置く
大根おろしを使った場合は、煮る必要がありません。
また、冷まして放置する時間も必要ないため、この方法も時短になりますね。
たけのこの簡単アク抜き!時短の裏ワザ

アク抜きの時短裏技としては、圧力鍋を使う方法もあります!
茹で時間を15分程度にし、そのまま4時間から半日放置します。
圧力鍋を使う場合は、米ぬかが詰まってしまう可能性があるため、米のとぎ汁など別の方法を選ぶことをおすすめします。
う〜ん、簡単で時短でも失敗しちゃうんだよなぁ…
という方に、失敗しないコツを解説しますね。
たけのこのアク抜きを失敗ないコツ
そもそも、多くのひとがたけのこのアク抜きで失敗してしまうのは以下の原因があります。
- 煮る時間が短すぎる
- 煮た後に放置する時間が短すぎる
ということをふまえると、たけのこのアク抜きで意識するポイントは、
それでも、もしアク抜きに失敗してしまった場合は、
再度アク抜き用のお水(米のとぎ汁や重曹水)で10分程度茹でて、4時間から半日ゆで汁に放置してください。
たけのこのアク抜きを失敗したくないなら「米ぬか」
最後に参考として、米ぬかを使った一般的なアク抜き方法と米ぬかの入手方法をご紹介します。
米のとぎ汁の代わりに、水と米ぬか1カップを加えて、米のとぎ汁のときと同様にアク抜きします。
米ぬかさえ手に入れば、米のとぎ汁でアク抜きする場合と手間は変わりませんね。
米ぬかの入手方法を3つ紹介します。
- スーパーでアク抜き用の米ぬかを購入する
たけのこの旬の季節には、アク抜き用の米ぬかが店頭で売られる場合があります - スーパーでぬか漬け用の米ぬかを購入する
昆布等の調味料の入っていない、いりぬかを購入してください - お米屋さんで米ぬかを購入する
米ぬかを販売しているか聞いてみてください
米ぬかを使った方法は、たけのこを最も美味しくいただけるアク抜き方法です。
もし米ぬかを入手できたら、試してみてくださいね。
ただし、米ぬかを使うとたけのこの隙間に米ぬかが入ってしまうことがあります。
米ぬかを使った場合は、よく水洗いしてください。
たけのこアク抜きできたらどうやって保存すればいいの?
たけのこをアク抜きしたあとの保存方法・消費期限

アク抜きをしたあとのたけのこの保存方法・消費期限をご紹介します。
たけのこをアク抜きしたあと:冷蔵保存の場合
たけのこのアク抜きをした後は、水につけて冷蔵保存することができます。
タッパー等を使うと便利ですね。
この保存方法では、水を毎日交換し、5日から1週間保存することができます。
水を交換するのがめんどくさかったら、冷凍しちゃいましょ!
たけのこをアク抜きしたあと:冷凍保存の場合
アク抜き後のたけのこ、もしくはアク抜き後調理したたけのこは、保存容器に入れて冷凍保存することができます。
たけのこは大量におすそ分けしていただくこともありますから、小分けにすると必要な分だけ使えて便利ですね!
冷凍保存の場合は、1ヶ月程度を目安に消費してください。
たけのこを手に入れたら、なるべく早くアク抜きをして、冷蔵もしくは冷凍で保存しましょう。
まとめ|たけのこアク抜きをしないとどうなる?簡単に米のとぎ汁で時短の下処理!
- たけのこをアク抜きしないと、えぐみがあるが、体には害はほぼない
- 簡単なアク抜き方法には、米のとぎ汁、生米、重曹、大根のおろし汁を使う方法がある
- アク抜きをしたあとのたけのこは冷蔵で1週間程度、冷凍で1ヶ月程度保存できる
今回は、たけのこのアク抜き方法についてまとめました。
大変そうなアク抜きですが、意外と簡単なアク抜き方法もありました。
今年の春は、自宅でたけのこを調理してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。